SPWAW標準のエディタでは中隊の編成は変更できません。今回はシナリオのデータを直接変更して実現します。
この方法で問題が起こらないことは保証できません。自己責任でお願いします。
Stirlingを使用しましたが、どんなものでもかまいません。
テスト用シナリオをダウンロードして中身をSPWAWのSCENフォルダに入れてください。
C&CをONにしておいてください
まず、ダウンロードしたシナリオ500番を普通にSPWAWで読み込んでください。
このような画面が表示されます。
赤い枠で囲まれてるのがA0。その左下の灰色のHEXにいるのがB0。右の茶色の領域に配置されているのはC小隊です。 普通の編成ならC小隊はB0の指揮下にありますが、このシナリオではバラバラに買ったのでC小隊はA0直属です。
確認のためにC小隊のユニットを選択してMキーを何度も押してみてください。C小隊がA0直属であることが分かります。
次に司令部画面を開きます。
矢印で示したように、C小隊は"Rifle Plt -"となっています。この部分が重要です。 同じ表記の小隊が複数ある場合は、何番目かなのかも覚えておいてください。
他の編隊の名称も確認しておいてください。
次に、中隊長にしたいユニットの番号を調べます。A0からの連番で0から始まることに注意してください。今回C小隊の中隊長にするB0はユニット番号1です。
表にすると以下のようになります。
WAWedを起動します。WAWedはSPWAWをインストールしたフォルダの中のChlandaフォルダにあります。
Load WAW Scen/Save Fileをクリックします。
SCENフォルダのscen500.datを開きます。
このようなエラーが2度表示される場合がありますがそのままOKをクリックしてください。
メニューからDump Fileをクリックします。
35番を選択して右のSectionボタンをクリックします。
適当な名前で保存します。実際には拡張子は付きません
WAWedはまた後で使うので、起動したままにしておいてください。
保存したファイルをバイナリエディタで開きます。
中身を見てみると、右側に"SPWAW 8.3"、"Rifle Co -"、"Rifle Plt -"が3つ、そして"Mortar Sec"、"Inf AT Sec"が確認できます。
SPWAW 8.3とRifle CoはA編隊とB編隊だということは分かりますが、他は何なのでしょうか。このシナリオでは他にはRifle Plt -が1つしかないはずです。
実はこれはいったん購入してから返却した部隊の残骸です。作成時に中隊を購入し、中隊長以外を返却してから小隊を購入したのです。
グレーに塗った範囲はA編隊、青はB編隊、そして赤がC小隊です。しかし"Rifle Plt -"は3つもあるのにどのようにして残骸を見分けるのでしょうか。
残骸は青で示した開始位置から0x14~15先の赤で示した場所が0xFFになっていることで見分けられるようです。 Inf AT Secの場合、最初の'I'の文字のアドレスは0x114です。0x128と0x129が0xFFになっているので残骸だということが分かります。
本題に戻って、中隊長は部隊の名前の先頭から0x12先で指定します。この小隊は0x5Cから始まるので0x5C+0x12=0x6Eです
0x6Eに中隊長にしたいユニットの番号を16進数で指定します。先ほど調べたB0のユニット番号は1です
0x6Eを1に書き換えたところです。終わったら保存してください。このあとはWAWedに戻ります。
今度はLd Secボタンをクリックしてください。
ファイルを選択して読み込みます。
Dump画面は閉じ、メニューからSave WAW Scen/Save Fileをクリックします。
そのまま保存してください。作業はこれで終了です。
SPWAWでシナリオ500番を開き、C小隊のユニットを選択してMキーを何度も押してみてください。B中隊の指揮下にあることが確認できるはずです。
他のシナリオでの手順やプレイヤー2の場合などは次回紹介します。